住宅、家となると色んなタイプの家があります。人の顔も違うように、家にも違う顔、違う性格があります。
今回、ご紹介する家は、まさに純和風の家。近頃では少なくなってきた純和風の住宅です。
LDKと横文字で言ってしまうと洋室と思いますが、ここも純和風なんですね。
お施主様、創り手の大工さんの想いとこだわりがしっかりと伝わってきます。
床は、24ミリ厚の無垢のフローリング。といってもただのフローリングと違うんです。ホワイトアッシュという無垢材の板を大工さん自ら加工し、作った作品なんです。つまり何処にも売ってないここに一つだけのフローリング材なのです。
TVボードは大工さんのオリジナルボードです。引き出しと天板はケアキなんです。
引き出しをよーく見てみると、すごいですね、一枚の木目が揃ってます。ここにも一つだけのTVボードがあります。杉のキッチンボード、ヒノキのリビングテーブル、ひとつだけがここにもありました。天井を見上げると大きな丸太、丸太を受けるヒノキの7寸柱。素敵ですね。
 最近では、こんな本格和室も少なくなりました。広めの床の間に地袋、飾り棚、天袋、仏間・・・・・・。天井は杉板の竿天井と木曾ヒノキの二重廻り縁と床は畳と日本人なら居るだけで落ち着きますね。
 納戸もふんだんに無垢材を使用しています。床、壁、天井と杉板張りです。クローゼットまで杉のオーダーで造りました。杉板の節に味があっていいですよね。
 玄関床は、御影石張りと杉の下駄箱、天井は竹のあじろ杉の竿の組み合わせ。
ホールの床は、ヒノキのフローリング張りと8寸の大黒柱、玄関に入った瞬間からお施主様と造り手のこだわりを感じます。
階段には、木曾ヒノキと階段手すりには大工さんの遊び心もみたりしますね。
2階床は竹のフローリング張り、2階の手洗い家具にも大工さんのオリジナルがあります。
ヒノキとケアキの組み合わせ。なかなかオシャレですよね。
 やっと大工さんの紹介です。大工さんの勇ちゃんです。僕はいつも大将と呼んでます。
大将とは、もう十年来の付き合いになり、一番尊敬できる、僕には大事な大切な存在です。
造る事においては、頑固で昔ながらの一徹な職人です。
純和風の家。僕もいつかはこんな家に住みたいです。一つ一つが手造りで、温かみのある家。材料がいいからとかじゃないんですよね。お客様との打ち合わせから全てにおいてが一つ一つであり、手造りの家。お客様と造り手側とも心のこもった家。
今回は、そんな心のこもった家の紹介です。
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